三ッ石山・小畚山・源太ヶ岳

みついしさん(1466m)・こもっこやま(1467m)・げんたがたけ(1545m)

一昨年、八幡平の予定を急遽変更して行った三ッ石山では、素晴らしい紅葉に大感激でした。
あの日に見た裏岩手縦走路の一部だけでも歩いてみたいと、今年も晴れを狙って来たのですが・・・


2021.9.27
(月)
 峡雲荘三ッ石山
避難小屋
三ッ石山144m小畚山大深岳大深山荘
分岐
源太ヶ岳水場松川温泉
BS
ガスのち晴れ
雲多い
 06:20発08:20
08:35
09:15
09:40
10:20
10:25
10:50
11:05
12:1012:20
12:40
13:1513:55
14:05
15:10着
15:28発


三ッ石山から大深岳まで進み、源太ヶ岳へ回って松川温泉に戻る周回ルートの予定です。
簡単な朝食を済ませ出発。地熱発電所手前で左へ折れ、その先の橋を渡れば登山口です。
樹間から差し込む朝の光に感謝しつつ、ブナなど気持ちのいい樹林帯を登って行きました。

三ッ石山登山口
【三ッ石山登山口】

【お日様に感謝の樹林帯】

しかし登るにつれ、空は陰りがち。こちらも雨が多かったようで、あちこちぬかるんでいます。
やがて木道になり、ちらほら紅葉のなか階段で上がって行くと、だんだんアヤしい空模様・・・


【松川大橋の通行止め 振り返って撮影】

【階段で上がると・・・】

大松倉山分岐から避難小屋に向かう木道に出たら、なんと!ガスで真っ白!  山が見えません!
『えっ、どういうこと? 晴れ予報は?』と、しょんぼり入った小屋は人が多く、皆さん晴れの待機中?
とたんに私も気力喪失。  それでもとにかく進んで行くと、下りて来る人も多く、残念そうに
「上は何にも見えないから、急いで行かなくても大丈夫ですよ。」と親切に言って下さるのですが・・・

三ッ石山避難小屋
【三ッ石山避難小屋】

【下山者も多い】

頭真っ白。トボトボ登って行けば、ほんと真っ白。 手前の岩場からは、すぐ先の山頂すらぼんやり。
戻って来る人、 諦めきれずに道端で立ち止まる人、 茫然自失?岩陰に座り込んでいる人・・・


【戻る紅白二人組  立ちすくむ黒い女性】

【山頂見つつ 座り込む青い人】

とりあえず山頂へ進みましたが、周りの紅葉はくすんだ茶色。 岩手山の存在すら忘れていました。

三ッ石山
【三ッ石山  真っ白・・・】

【振り返る、さっきの岩もぼんやり】

予報は晴れなのにと、衛星画像を見れば、なんと雲一つない青い海と、緑の東北が映っている快晴画像。『どうなってるの』と思ったけれど、下界は晴れていても丹沢に雲がかかっていることは、ままあること。山の天気は仕方ない・・・

ここでゆっくり景色を楽しむ予定でしたが、私も座りこんでいつもの一人二役。『どうする?』『帰りたくなっちゃった』『せっかく遠出して来たのに?』『だって何も見えないもん』『とりあえず少し先まで行ってみる?』『ん~ まあ・・・』『ちょっと行ったら戻って、昨日の露天風呂でぼーっとするのはどう?』『ん~ そうだね・・・』とぼんやりしていると、周りから「わあ~」という歓声。 ガスが少し流れて下に広がる紅葉が見えてきたみたいで、皆さんもよろこび、立ち上がって写真撮影。



【皆さんも、喜び立ち上がる!】

【さっきの岩も、明るくなった?】

そうなると私も、あの見えている所まで行こうかなと少し元気になり、歩くことにしました。

裏岩手縦走路方面
【裏岩手縦走路方面 (拡大)】

するとどんどんガスが流れていき、私もどんどん先へ進めば、一瞬の青空!


【三ッ沼】

【青空!】

でも振り返れば三ッ石山は相変わらずガスの中。   雲の下は紅葉も暗い色合いです。

三ッ石山
【振り返る三ッ石山(拡大)】

北へ行くほど少しずつ青空が見え、1447mに到着。振り返れば相変わらず雲が多く何とも残念。

1447m
【1447mへ】

【1447mから望む岩手山】

それでも北は雲が薄い感じなので、三ッ石山に引き返すのはやめて予定通り周回することにしました。

小畚山~源太ヶ岳
【小畚山~源太ヶ岳 (拡大)】

1447mから一旦下ります。  すると一瞬光が差して、鮮やかな色合い♪


【やっと明るい紅葉 (拡大)】

【ダケカンバ】

緑の中に紅葉が広がる裏岩手縦走路。次のピークは小畚山(こもっこやま)です。

小畚山へ
【小畚山へ (拡大)】

空にはたくさんの雲だけれど、雲の隙間から光が差すと、しばらく周辺が輝きます。

岩手山
【振り返る岩手山   三ッ石山の山頂も見えてきた!(拡大)】

小畚山に到着。山頂らしい雰囲気で、行く手を見れば大深岳~源太ヶ岳の伸びやかな頂稜。
あの雲で陰っている所はジグザグ登りのようなので気合を入れ直し、まずは下りです。

小畚山山頂
【小畚山山頂 本来なら360度の展望(拡大)】
大深山~源太ヶ岳
【これから向かう大深岳~源太ヶ岳 (拡大)】

青空が広がってきたようで、紅葉トンネルを通り抜けると、目の前にジグザグ斜面がはっきり。


【紅葉のトンネル】

【ジグザグの道へ (拡大)】

折り返しながら振り返れば、朝は雲に隠れていた岩手山の山頂が見えてきました。


【岩手山        小畚山(拡大)】

笹原の稜線は気持ちよく、源太ヶ岳まではほぼ水平な散歩道。


【大深岳     源太ヶ岳 (拡大)】

大深岳でお昼と思ったけれど、狭い山頂にはグループさんがいたので、目礼して素通り。


【大深岳へ】
大深山山頂
【大深岳 山頂】

その先の分岐に来ました。殆ど人が通らないので、ちょっとヘンだけれどここでお昼。
北には八幡平が一望。一日ずらせば、今日の八幡沼は青々としてきれいなことでしょうね~


【大深山荘分岐】

【快晴の八幡平】

振り返り見る稜線はたおやかで、岩手山見つつ下るトレイルも爽やかで気持ちいい。


【振り返る大深岳からの稜線】
源太ヶ岳へ
【岩手山見つつ 源太ヶ岳へ (拡大)】

東端に源太ヶ岳山頂。三ッ石山~1447m~小畚山が見えているけれど、まだ雲で陰っています。
岩手山の麓には松川温泉の地熱発電所が見え、湯煙が上がって大きな湯飲みのようですね。

源太ヶ岳山頂
【源太ヶ岳山頂 (拡大)】
湯煙の上がる地熱発電所
【湯煙の地熱発電所  松川大橋(拡大)】

源太ヶ岳からは岩手山を見ながらの下り。岩手山には滝雲っぽい雲が流れ落ちているようでした。


【岩手山に滝雲(拡大)】

【ダケカンバも多い】

樹林帯を下り、大深山荘分岐を過ぎると水場がありました。美味しい水でしばし休憩。
その先も広葉樹林の下りが続き、木橋で丸森川を渡って行くと、トトロが歩いている?


【振り返る水場】

【トトロ♪】

ブナ大木で左へ下り、道標に従い建物の横を抜けて右へ下れば登山口ですが、
逆コースの場合、道路沿いの駐車場の奥に登山口道標が隠れているので、ちょっと分かりにくそうです。


【振り返る大ブナ】

【駐車場の奥 少し入った所に指導標】


三ッ石山~小畚山の紅葉そのものはきれいでしたが雲に陰ってくすみがち、その後の笹原稜線はほぼきれいな青空でした。山の霧は樹林帯では幻想的な風情でいい時もあるけれど、森林限界を超えた山では何も見えず灰色の世界で悲しくなるばかり。東北の紅葉を初めて体験のが一昨年の三ッ石山紅葉で、あまりの鮮やかに強烈な印象としてインプットされていました。今回も晴天予報に合わせて行ったのでガスガスはショックでしたが、時間が経ってみれば周回ルートは充実していい山旅だったと思います。


コース参照:2019年9月 三ッ石山




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